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結核の歴史

結核は古代エジプトから存在するとても古い病気です。

日本で最古の結核は、青谷上寺地遺跡(あおやかみじちいせき)で発見され弥生時代後期と言われています。その後、明治以降の産業革命による人口集中に伴い、結核は日本国内にまん延し、「国民病」とまで言われていました。

結核とBCGの歩み

  • 1882年

    ロベルト・コッホが結核菌を発見
  • 1890年

    ロベルト・コッホが結核治療薬として「ツベルクリン」を発表
    ツベルクリンには結核の治療効果はありませんでしたが、結核の診断薬として今も使われています
  • 1921年

    カルメットとゲランがウシ型結核菌からBCGワクチンを開発
  • 1924年

    赤痢菌の発見者である志賀潔(しがきよし)博士がBCGワクチンを日本に持ち帰る
  • 1949年

    BCGワクチンによる結核予防接種が法制化
    30歳未満の人に毎年ツベルクリン反応検査を行い、BCGワクチンによる免疫が確認されなかった場合は繰り返しBCGワクチン接種を行う
  • 1951年

    近代的な「結核予防法」施行
  • 1961年

    朽木五郎作(くちきごろさく)らによって管針が考案された
  • 1967年

    皮内接種法から管針を用いて行う現在の経皮接種法に変更
  • 1974年

    BCGワクチン接種の定期化
    乳幼児(4歳未満)、小学校1年生、中学校2年生の3回に定期化
  • 2005年

    接種対象者が生後6ヵ月までに変更され、事前のツベルクリン反応検査を省略する直接接種となった
  • 2007年

    結核予防法が感染症法に併合される
  • 2013年

    接種対象者が今の生後1歳に達するまでに変更